時代の流れね

田んぼの景色を楽しみながら光と風を感じられる小さなカフェ
観光街の喧騒から離れ、在住者が利用する落ち着いた隠れ場
静かで話がしやすいのでしっとり過ごせる
手作りのナチョス、ほっとする味で美味しかった。



観光街周辺は、初めてきた25年前から急進的に大きく変わった。
便利さが先行し、バリ文化は全く感じないホテルや飲食店のつくり、
夜のクラブのようにウーハーで重低音を聞かせた音楽、
しかめっ面で我先にと煽っているバイクや車、
個を主張している時代の姿。

自分が歳をとったから、そういうところにいると、ちょっと疲れる。

少し郊外へ行けば、好きなバリの魅力はまだある。
自然のままの音、風と光、動物たちの声や姿、ローカルの優しい笑顔と明るいトーク。
音楽があったとしても小さな音量でガムランを流している程度。
川で水浴びをしている人々、バイクで走る細くてがたがたした土の道、
ちょっと不便な生活、だけど物のありがたみを思い出させてくれる適度な環境。
くつろぎ、やすらぎ、生物本来の活き活きとした気が垣間見れる空間はずっと残ってほしい。